落ちチヌ狙いの鉄板ポイントが唐泊漁港。北西、北風に強い釣り場として晩秋から春先にはここに通う釣り人も多い。
唐泊漁港(からどまりぎょこう)は、いにしえの時代から漁業で栄えた場所で、その名は歴史にも出てくる遣唐使を送り出したり、あるいは唐の使節が泊ったことに由来する漁港だったのです。
小野妹子などという遣唐使の名前を覚えているでしょうか?
そんな歴史のある唐泊漁港は、糸島半島の漁港の中でも屈指の人気釣り場のひとつです。
釣り場のすぐそばまでクルマが入れること、駐車場入り口付近にはトイレもあり、漁協ストアではお弁当やパン、飲み物なども購入できるため、ファミリーフィッシング釣り場にはもってこいの釣りスポットでもある。
駐車料金は400円と福岡近郊では一番高いのがタマにキズ。(涙)
魚種も豊富で、冬場はカレイ、サヨリ、アイナメ、メバル、アラカブが狙え、桜の花が咲く時期ぐらいからはキスやメバル、メイタ~チヌが本格的に釣れ始め、夏休み期間中はサビキでアジゴを狙うファミリー層も多い。
このアジゴやカタクチイワシなどを追ってサワラ、ヤズ、ネリゴなどの青物もルアーで狙えるし、カマスが多い釣り場としても有名。
梅雨グロはテトラ周りを虫エサで攻略すると、足の裏サイズまでは狙える。
晩秋には、博多湾から玄界灘へと落ちていくチヌの通り道になっており、落ちチヌ釣り場としてチヌ釣りのベテランも足繁く通う釣り場。
チヌ狙いはエサ盗り対策がカギを握るため、オキアミダンゴなどのダンゴエサは必ず携行したい釣り場。
東向きの漁港なので、季節風にも強いため一年中楽しめる釣り場として昔から親しまれている。
魚種が豊富な唐泊漁港の釣り場解説
まずは下の地図をご覧下さい。
ポイントをA,B,C,Dの4つに分けて解説いたします。
Aポイント
油タンクがあり、先端角地はフェンスが張られて立ち入り禁止となっています。
その横のスロープ付近からちょい投げ釣りをするとキスやハゼ、メゴチなどが釣れます。
ここからのエギングでコウイカやミズイカも狙えます。
試してみたいのがタコエギを使ったマダコ釣りで、かなりの実績が上がっています。
Bポイント
唐泊漁協の周辺部なのですが、私がメバル釣りが大好きになった「メバル開眼のポイント」でもあるのです。
周知の通りメバルは春先の夜釣りが有利ですが、当時の海釣り公園は18時で閉園してしまうために近くの釣り場を探していたときに偶然ここで15~20センチのメバルを30匹ほど釣ったのがこちらだったんです。
モエビをエサにして次々に釣れるメバルに目を細めたものでした。^^;
際の脈釣りでは型の良いアラカブも釣れ、例年春先にはこのポイントで竿を出すのが楽しみでした。
Cポイント
入り口付近の駐車場からの横からも釣りができます。
冬場のカレイ釣りでは定評があるポイントですが、ちょい投げ釣りではほぼ釣れることはなく、本格的な遠投ができるタックルでないとカレイが釣れるポイントまで届かないのがタマにキズ。
この部分で竿を出す人は少ないためか、夜の脈釣りではアラカブやメバルなどが狙えます。
チヌ狙いの鉄板ポイントがテトラが始まる部分。
但しこのポイントは人気が高く、誰もが竿を出すポイントなので空いていないことが多い。(涙)
Dポイント
漁港側から見たDポイントです。
長く延びた波止の外側にはテトラが積まれており、夏場のバリなども定評がある釣り場です。
もちろんですが、メイタ~チヌ、クロ、メバルやアラカブなどが狙えます。
まことにもって残念なのが、先端の赤灯台があるところは、かなり手前にフェンスが設置されて立ち入り禁止となったことです。
私は、この先端部分からサビキでアジゴを釣ってちょい投げの泳がせ釣りでヒラメをよく釣っていたポイントなので、ここが立ち入り禁止になってから唐泊漁港に行く回数がめっきりと減りました。^^;
恐らく、投げ竿を出しっぱなしの釣り人と漁船のトラブルがあったのではないか?と推察いたします。
また、注意することは、内側の港内は係留している船の付近での釣りは禁止です。
船のロープにハリが掛かったままにすると、漁師さんがケガをして怒るのは当然です。
くれぐれも船の付近では竿を出さないようにしましょう!
ヒラスやアコウも釣れる唐泊漁港
ベイトフィッシュの回遊にもよりますが、ヤズはともかくヒラス(ヒラゴ)も釣れる潮通しの良い釣り場です。
また、近年オカッパリからルアーでアコウを狙う釣り人が増えていますが、唐泊漁港でも50センチを超えるアコウが釣れています。
福岡市内近郊で、ヒラスやアコウがオカッパリから狙える有り難い釣り場が唐泊漁港でもあるのです。
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