釣り歴60年以上の私が考える福岡市近郊の海で釣れる人気の釣り魚ベスト10
釣り歴が60年を超えた私が、一年を通じて福岡市近郊の海で釣れる魚の人気者ベスト10を考察してみました。
人気の魚と言っても季節季節に釣れる魚が違いますが、博多湾をはじめ、志賀島、宗像方面、糸島方面に赴いてこれを狙っている釣り人が多いと肌で感じる魚を考えてみました。
私が「福岡市近郊の海で釣れる魚の人気者ベスト10」を私なりに書くのに心掛けたのは、釣れる釣れないは別として狙っている釣り人が多いという魚ではなく、ファンが多い魚ということなのです。
私的感覚ですので、自分が狙っている対象魚が入ってないと異議申し立てをする釣り人がおられるかもしれませんが、あくまで四季を問わず通年を鳥瞰して私なりに釣り場で肌で感じたランキングですので、そのへんは忖度(そんたく)のほどよろしくお願い致します。
福岡市近郊の海釣りで人気の釣り魚ベスト10
1 アジ(アジゴ)
2 シーバス
3 キス
4 アオリイカ(ミズイカ)
5 クロダイ(メイタ~チヌ)
6 タチウオ
7 サゴシ
8 コウイカ
9 マダコ
10 メバル
異論はあえて甘受いたしますが、当らずと言えども遠からずではないでしょうか?
私がこの順位を決めた理由等々を説明いたします。
福岡市近郊の海で釣れる人気の釣り魚ベスト10の理由
第1位 アジ(アジゴ)
1位のアジ(アジゴ)はファミリーフィッシングの代表格でもあり、近年はアジングなどで狙われることが多いからです。
サビキ釣りですと、ビギナーでもボウズはほとんどありませんし、釣って楽しく食べてもすこぶる美味しい魚だからです。
心優しい釣り人がビギナーやご家族を連れて行くには、時期にもよりますが、たいていはボウズがない鉄板の魚と言っても過言ではないからです。
第2位 シーバス
第2位のシーバスですが、通年を通してエサやルアーで狙える無敵のターゲットです。
(敵は人間ぐらいです)
近場で狙える最大級の魚ですし、60センチを超えるスズキクラスが釣れるのは稀ではありません。
ウキ釣り、投げ釣り、ルアー釣り、へチ釣り、泳がせ釣りといったいろいろな釣り方があるのもシーバスの魅力。
近場の食物連鎖の頂点に立つ魚として、精悍な顔つきに虜になる釣り人も多く、ブラックバス釣りからソルトルアーに転向する方が一番最初に狙うターゲットにもなっていますし、ソルトルアーフィッシングの入門魚として不動の地位があります。
第3位 キス
第3位のキスなのですが、狙う方が非常に多い人気抜群の魚です。
姿かたちがキレイで、天ぷら、塩焼きが美味しく、大型のキスを刺身で食べれるのはある意味釣り人の特権だからです。
チョイ投げのターゲットとしても、本格的なサーフからのターゲットとしても狙う方も多いですし、ビギナーでもそれなりに釣果があるというのも人気の理由です。
第4位 アオリイカ (ミズイカ)
4位のアオリイカ(ミズイカ)は、エギングブームで一躍スターダムに躍り出たターゲットです。
エギングブームが現在進行形で、通年アオリイカが狙えることが判明し、玄界灘に面した波止では、エギングをしていない釣り場を探すほうが大変なくらい狙う方は多いものです。^^;
ウキをつけた泳がせ釣りやスーパーで売られているアジをエサにヤエンで狙う釣り人も多いものです。
釣り味もさることながら、釣って楽しく、食べても「イカの王様」との異名があるアオリイカ(ミズイカ)は釣りデートのターゲットにもなっています。^^;
世界一イカを食べる日本人なので、アオリイカ(ミズイカ)が嫌いな方はいないなず。
釣りガールにも人気があり、可愛いエギを投げてアクションをつけるだけなので、虫エサが苦手だとか、臭いエサが苦手な女子もエギングなら簡単に参戦できます。
第5位 クロダイ(メイタ~チヌ)
第5位のメイタ~チヌは、どこにでもいる近場のスター的な存在です。
釣りの本や雑誌などで、「防波堤のスーパースター」だとか、「いぶし銀の難敵」だとか、「神経質で釣るのが難しい魚」と言われているがために、ベテラン、腕利き、釣り自慢がこぞって狙うターゲットになっています。
ビギナーや釣り歴の浅い釣り人の憧れ的な存在にもなっていて、「年なし」と呼ばれる50センチオーバーのクロダイを目指す釣り人が多いのも事実です。
撒き餌を使ってのウキ釣りとカニやカラス貝を使ったヘチ釣りが代表的な釣り方ですが、他にもいろいろな釣り方があり、研究されるに相応しい対象魚であると言えます。
なかなか釣れない魚として、一旦ハマると虜になる釣り人も多く、箱崎埠頭から大型のチヌ釣り道場である博多沖防に通い詰めるチヌを釣ることに取り憑かれた男たちもいます。
福岡県では、一般的には30センチぐらいまでをメイタと呼び、日本各地でも防波堤や埠頭から狙う釣り人が多く釣り上げた時の姿の美しさと引き味にハマる釣り人が圧倒的に多く、メイタ~チヌ狙いだけの釣具メーカーがあるぐらい全国的にも人気がある魚です。
第6位 タチウオ
第6位のタチウオは、博多湾の湾奥でも数年に一度湧くことがあり、ルアーマンや電気ウキで狙う釣り人が防波堤や埠頭に休み毎に通って狙う魚です。
釣れる時期が限られているために秋口になるとエサのキビナゴをワイヤーハリスのハリに刺して夜な夜な電気ウキで狙う釣り人も多く、ソルトルアーの分野でもタチウオ専門のルアーなどが発売されるほど人気が高まっている魚です。
大きさは指2本から指5本と体の幅で言われることが多く、幅も広く長さもメートルをはるかに超えるドラゴン級のタチウオを狙う釣り人は多いのですが、オカッパリからはなかなか釣れないことが更に釣り人をヒートアップさせています。
ウキ釣りにはコツがあり、コツを掴むまではなかなか釣れないことでムキになる釣り人も少なくありません。^^;
全身シルバーのギンピカの姿も美しく、凶暴且つ危険な歯を持つ魚ですが、塩焼き、刺身、バター焼き、お煮付けは上品で繊細な食味があります。
釣って楽しく、食べても美味しいけど、噛まれると危険な魚でもあります。
第7位 サゴシ
第7位のサゴシとは、鰆(サワラ)の幼魚のことです。
1年で40センチぐらいまで成長するサゴシは、エサとなるベイトフィッシュを狙って毎年夏場から秋口に掛けて沿岸部や博多湾奥まで入ってきます。
ルアーで狙う釣り人も多く、志賀島や糸島方面の防波堤などからは60センチに迫る、60センチを超えるサゴシも稀に釣れるので、時期が来るとメタルジグやプラグで狙う釣り人が多いターゲットです。
エサ釣りは、タチウオ釣りと全く同じ仕掛けで良いために昼間はサゴシ狙い、夜はタチウオ狙いをする方が多いのですが、両者が被る時期はそれほど長くなく、釣れる時期が限られているために釣り場に足繁く通う釣り人も少なくありません。
残念なことは40センチぐらいのサゴシは実に不味く、パサパサした身は脂ものってなく、バジルオイルソースだとかレモンペッパーオイルを塗って誤魔化してやっと食べれる程度の魚です。(涙)
なので、釣れたらリリースする釣り人も多いですし、他の釣り人に差し上げる釣り人もいますが、サゴシの不味さを知っている釣り人からするとありがた迷惑な魚です。
余談ですが、瀬戸内海で春先にカナギ(イカナゴ)を食って丸々としているメートルを超える大型のサワラは「刺身はサワラにトドメをさす」と言われるほど抜群に美味しいのですが、幼魚のサゴシは同じ魚とは思えぬほどクソ不味い魚の代表格です。
同様に、夏場から秋口に掛けて釣れる30センチ程度のネリゴはカンパチの幼魚なんですが、これまたクソ不味い魚です。(涙)
大型のカンパチとは比較にならないほどクソ不味い魚で、シーズンインしたばかりのサゴシやネリゴやヤズなどの青物の幼魚は釣るのは面白いのですが、食べるとなると考えものです。
第8位 コウイカ
第8位のコウイカは、桜の花が咲く頃から夏場にかけてエギやキビナゴを巻いたスッテで釣られる人気者です。
アオリイカ(ミズイカ)やヤリイカと比べると味はイマイチですが、決して不味くはありません。
博多湾の湾奥の埠頭でクルマ横付けでも釣れることから、エサ釣りで何本もの竿を出して狙う釣り人も少なくありません。
釣るのは簡単で、あまり面白い釣りだとは言えないところが残念。
竿先やウキに大きなアタリがあるわけでもなく、リールを巻いている途中でグイグイ・・・引くわけでもありません。
しかも、釣り上げると大量のイカ墨をぶちまけるので、要注意です。(涙)
第9位 マダコ
第9位のマダコは、糸島の各漁港などでキスのチョイ投げ釣りをしているときに、たまに釣れる嬉しい外道です。
近年ではタコエギなるモノが開発されて、漁港でタコエギを投げている釣り人を良く見かけます。
手長ダコよりも腕が太くて食感があるマダコは、料理法も簡単ですし、いろいろな料理に使えることから人気急上昇中のターゲットです。
お子さんがいる家庭では、自分達で釣ったタコでたこ焼きを作ったりするのが人気の秘密。
海底から引き剥がすようなイメージで釣り上げるのがコツで、途中で岩や壁に張り付かれるとアウトになりますから、かなり頑強なタックルでシャンシャン釣るのがコツです。
第10位 メバル
10位のメバルは、メバリングブームでブレイクした魚で、エサ釣り・メバリングともに近年人気が上昇しましたが、思ったほど釣れないため人気が下降気味の魚であると言えます。
以前は一部のマニアックな釣り人や近場のチヌ釣りやスズキ釣りに飽きた釣り人のターゲットとして知られていましたが、夜釣りがメインで仕事帰りにも行けることから、メバリングをする若者が凄く多い時期がありました。
ところが、メバリングは思ったよりも難しく、エサ釣リとともにメバルを狙う釣り人が急激に増えたことも手伝って数も減少し、型も小さくなっている傾向にあり、近年はメバリングをする人が少なくなっています。^^;
釣って楽しく、食べても美味しい魚として知られ、お煮付けはもちろんですが、どんな料理をしても実に旨い魚で、大型のメバルの刺身を食べれるのは釣り人冥利につきます。
チヌの年なしよりも圧倒的に貴重価値があるのが大型のメバルで、オカッパリから尺メバルを狙うことに取り憑かれている釣り人もいます。
25センチオーバーのメバルは、持って帰っても家人から喜ばれる魚の5指にランクインする魚ではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
私が勝手に考える福岡市近郊の海で釣れる人気の釣り魚ベスト10ですので、もちろん異論・異議がある方もおられて当然です。
マハゼとクロが入っていないことがポイントです。
ヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュ、アコウなども人気がありますが、まだメジャーではありません。
ハゼを釣って大喜びする方はあまりいませんし、クロは近くの波止からですと、せいぜい30センチぐらいが関の山で、練習ぐらいにしかならず、大物狙いは県外の離島の瀬渡しが当たり前なので、あえて割愛させて頂きました。
近年、博多湾の冬の風物詩として定着したのがヒイカです。
冬のカレイやアイナメが狙ってもほとんど釣れなくなって久しいのですが、11月ぐらいから博多湾奥の各ポイントでヒイカが釣られるようになりました。
タックルは、アジングやメバリングタックルに1・8号のエギを付けて、海底に沈めて竿先でアクションを付けると、ヒイカが抱いてきます。
まだ、ヒイカ釣りをやったことがない方は、1000番~2000番のスピニングリールに、ダイソーの0・8号のPEラインを100メートル巻いて、リーダーをフロロカーボン0・8号を付けて、1・8号のエギを付けてチャレンジしてみてください。
楽天市場での売れ筋の1・8号のエギを参考にしてください。
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