姪浜漁港に位置する穴場的存在の釣り場である前川造船前のスロープで釣れる魚と釣り方について解説
まずは姪浜漁港の全体図と今回ご紹介するポイントの位置確認をして下さい。
今回ご紹介するポイントは、前川造船の前のスロープ付近で、その場所での釣り方です。
以前は前川造船の名が書かれていましたが、現在ではMaekawa Marineになっています。
船を作ったり、修理したり、船底のフジツボを落として、塗料を塗ったりする会社です。
その前川造船の前のスロープがこちらです。
ここで釣りをされている方を見ることは、ほとんどないはずです。
ここで竿を出す釣り人は余程の初心者でもない限り、アンポンタンと思われます。ホント!(爆)
私がこのスロープからの釣り方を知ったのは随分昔のことですが、当時アヒルを数羽連れて来て漁港で泳がせて、自分は軍手を手にして何やらゴソゴソとしている老人の行動をじっと眺めてからのことです。
この風変わりな老人は、昼間の干潮のときにやって来て、船底を削って散乱したフジツボを寄せ集めてレールに沿った波打ち際に撒いているのです。
そして何をするわけでもなく、暫くしてからアヒルを連れて帰ってしまいます。(笑)
オイ!オイ!・・・何しに来たんだ!!??
あの爺さんはいったい何をしに来たんだ??と首をかしげて見ていました。
それから数時間後の夕マズメの時にタモと竿を持ってきて、フナムシをエサにして例の老人がこのポイントで竿を出しています。
ある程度の釣り歴がある釣り人であれば、この老人が何を狙っているのかはすぐに分るはずです。
そうなんです。
チヌ狙いなのです。
干潮時にフジツボを寄せ集めて撒いて置き、夕方からの満ち込みのときにそのポイントで、フナムシをエサにしたウキ釣りでチヌを釣っていたのです。
邪魔にならないようにそばで見ていると、次々にメイタ~チヌを釣り上げるこの老人の釣果に驚いたものです。
こんなところでチヌが次々に釣れるとは!!と正直驚きました。
その理に適った釣り方をする老人とすぐに仲良くなり、この釣り場でのマル秘の釣り方を教えていただいたのは言うまでもありません。(苦笑)
ところが、真似をしようとすると、フナムシが全く採れません!!
昼間にフナムシに近寄ると、マッハのスピードで防波堤の割れ目などに逃げ込みます。
チヌを釣るよりフナムシを採るほうが難しいのでは?とさえ思えました。
後日優しい老人は苦笑いしながら、フナムシがたくさんいる場所と採り方や採るためのツールの作り方まで教えてくださいました。
前川造船前でメイタ~チヌを狙う条件
前川造船前のスロープでの釣り方は特殊です。
まずは、条件が限られています。
・時期は7月から10月ぐらいまで
・夜暗くなってから(昼間はほとんどダメ!)
・上げ潮の5分以上下げの2分ぐらいまで
この条件以外では、滅多に釣れないことを肝に銘じるべきです。
前川造船前でメイタ~チヌを狙うタックルと仕掛け
タックルは、5メートル前後の磯竿1号に3号のミチイトを巻いたスピニングリールで十分です。
仕掛けは極小の固定式電気ウキを使い、ウキ下は1メートルぐらいにします。
飛ばしウキは絶対に付けません。(音が出るため!)
夜目が効く方は電気ウキでないほうが良いぐらいです。(ケミホタルをつけない!)
ハリスには、ガン玉のB以下をハリ上1センチぐらいにつける。
ハリスとミチイトは直結。(ヨリモドシはつけない!)
前川造船前でのメイタ~チヌの釣り方
波打ち際から10メートルぐらい先にメイタ~チヌがいますから、できるだけ遠くに仕掛けを投げてゆっくりとイトを巻いてきます。
ウキが沈んでメイタ~チヌが走り出したら、群れと離れた場所に誘導し、ポイントから離れたところでやり取りするのが数を伸ばすコツです。
ポイント付近でモタモタとしたやり取りをすると、群れが散ってしまって1匹だけしか釣れません。
自分が立つ位置や取り込み場所を決めておいてから、釣りを始めましょう!
前川造船前でのメイタ~チヌを狙う時のエサ
教えてもらったとおりにフナムシを使って最初は釣っていましたが、フナムシでないと釣れないと言うことは全くありません。
フナムシは何だかんだ言っても採るのが面倒で、アオイソメを使っても釣果は変わりませんでした。
確かにフナムシですとエサ代はタダで済みますが、釣りをする前からくたびれてしまいます。(笑)
この釣り方では、外道にハゼはもちろんですが、セイゴ~フッコ、シマイサキが良く釣れます。
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