博多湾の範囲と博多湾で釣れる魚たち

博多湾

博多湾の範囲を的確に言える方は、長年釣りをされている方でもそれほど多くはないと思います。

調べてみますと、これが案外広いのです。

閉鎖性海域ネットより

志賀島の明神鼻と西の浦漁港の先端部の西浦埼を直線で結んだ内側全体が博多湾ということとなります。

博多湾の湾奥という言葉は、私が思うに箱崎埠頭の旧貯木場(多々良川の河口)から荒津オイルセンターの東側までの範囲を指すのだと思っています。

つまり、箱崎埠頭、東浜ふ頭、中央埠頭、博多埠頭、須崎埠頭、長浜界隈、荒津オイルセンターとなります。

これらの釣り場に共通するのは、博多沖防波堤にある程度海流を遮断された釣り場であるということです。

釣り場の減少が著しい博多湾

SOLAS条約(ソーラス条約)に批准している我が国は、港湾部の先端角地に立ち入り禁止区域を設けるようになりました。

博多湾も、500t以上の船が立ち寄る埠頭の角地は、立ち入り禁止となりました。

博多湾奥屈指の釣り場で知られた須崎埠頭の東側も、立ち入り禁止になって20年以上となります。

常連さんが多く、私もこのポイントで常連さんたちに、いろいろな魚の釣り方を教えていただきました。

この釣り場が立ち入り禁止になり、多くの地元釣り師は趣味の釣りを辞めたり、須崎にあった3軒の個人釣具店は廃業し、ポイント築港店もしばらくして閉店いたしました。

博多区には今現在、個人釣具店が一つもありません。

「時代の流れ」・・ですかね。

さらに、釣り場がドンドンなくなりつつあります。

これも「時代の流れ」なんですかね。

立ち入り禁止区域が増えた博多湾で魚は釣れなくなったのか?

確かに一級ポイントだった須崎埠頭の東側や箱崎埠頭の西側の穀物の積み下ろし場所に入れなくなったことは、近場釣り師にとっては致命的な痛手だったと思います。

四季折々に釣れるいろいろな魚をクルマ横付けで狙えるポイントでしたし、他の釣り人の釣り方を見よう見まねで釣りを覚える釣り道場のような場所でもあったからです。

お手軽且つ簡単に釣れていた魚たちを簡単に釣ることができなくなったので、釣りに行かなくなった方が大勢おられました。

釣りバカの私は、性懲りもなく入れる場所で色々な釣り方を試行錯誤してみて、まだまだ釣れる場所が結構残されていることを知りました。

確かに、湾奥の各埠頭の先端角地は1級ポイントで、いろいろな魚がお手軽且つ簡単に釣れていましたが、入れなくなった以上、入れるところで竿を出すしかないのです。

一気に釣りの難易度が上がりましたが、工夫と狙い方次第では、まだまだ釣れる釣り場であることが分かったのです。

1級ポイントに入れなくなったおかげで、これまで竿を出さないような場所でも竿を出すようになり、随分と釣り場の引き出しが増えました。

博多湾で釣れる魚たち

「博多湾ではどんな魚が釣れるんですか?」だとか、「博多湾で釣れた魚は食べられるんですか?」などという質問は、毎年必ずどなたかにされます。

博多湾で釣れた魚を食べる・食べないは、釣れた魚の種類によりますし、釣り人の嗜好性にもよります。

また、料理の腕や小まめさにもよりますので、魚好きの方はアジゴはもちろん、キスやコノシロ、ハゼなども美味しく召し上がっているようですし、チヌやシーバスやタケノコメバルなども美味しく召し上がっているようです。

釣った魚の料理の本は、持っておいて損しませんし、釣りが楽しくなりますので、何冊か購入することをおすすめします。

博多湾で釣れる魚たち

博多湾で釣れる魚の一部をご紹介します。

大きさによってメイタだとかチヌと呼ばれるクロダイは、博多湾を代表する魚の一つです。

大きさによりセイゴ⇒フッコ⇒スズキと呼ばれるシーバスは、博多湾では年間を通じて最もよく釣れる魚で、エサ釣りでも70センチーバー、ルアーならランカー級も狙えます。

博多湾奥で30センチを超える尺メバルを狙って15年以上たちますが、いまだに達成できません。釣って楽しく、食べても美味しい魚がメバルです。

博多湾の湾奥では、たまに船釣りでもなかなか釣れないサイズのアラカブが釣れることがあります。ただし、狙ってもなかなか釣れず、あくまでメバル狙いやチヌ狙いの副産物的な釣れ方です。

どんな料理法でも美味しいタチウオは、釣っても家族に喜ばれる魚の代表格です。

キスも湾奥のあるポイントでは25センチからMAX28センチが釣れるポイントもあります。

釣りモノが少ない博多湾の冬の風物詩となった感じがするヒイカです。

博多湾にはかなりの生息数が見られるテナガダコ。

釣り上げると、ウキブクロをグゥーグウーと鳴らす、シマイサキ。

もはや博多湾に限らず福岡市近郊でも見かけなくなったアイナメは、30年ぐらい前までは、博多湾で誰でも釣れる魚でした。

クロと呼ばれるメジナは、湾奥の限られたポイントで、限られた時期に30センチオーバーも狙えます。

狙う人が好きないのですが、博多湾にはかなりの数のアナゴが生息しています。

サゴシと呼ばれるサワラの幼魚は、エサ釣りやルアー釣りでも人気があります。

30センチオーバーも珍しくはない、博多湾のヘチ釣りの常連さんであるタケノコメバル。

今回写真でご紹介した魚たちは、博多湾内で釣れる魚のごく一部です。

実際は、もっといろいろな魚が釣れますので、釣り魚図鑑などを車に入れておいて調べてみることをおすすめします。


このブログを読んで得られること

このブログでは、博多湾だけでなく西は福吉漁港、東は鐘崎漁港辺りまで私が行ったことがある福岡市近郊の釣り場について解説しています。

季節ごとの釣り場選定や狙う対象魚の釣り場選定で、釣果が全く変わってしまうことは云うまでもありません。

私自身も60年以上釣りをしてきて、一番気にするのが釣り場選定です。

たくさんの魚を釣ることで得られる経験値や技術もまた、良い釣り場でないと得られるものも得られません。

このブログでは、私の体験談をもとに、できる限り釣り場に応じた釣り方やエサなども解説していきます。

このブログを読んで、たくさんの魚が釣れるようになったり、休日に釣りに行くのが楽しみになって下されば幸いです。

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