竿を手入れする際は、入浴するときに風呂場で洗うと良いようなことが解説されていますが、実は竿の種類によるのです。
2本継ぎや3本継ぎのルアーロッドなどは、浴室でスポンジで洗い、ぬるま湯をかけて綺麗にする方法がお薦めですが、穂先が細い振り出し式の磯竿やヘチ竿や落とし込み釣り用の竿は、なかなかそうはいきません。
ヘチ竿には、2本から4本継ぎの竿と振り出し式のモノがありまして、穂先が細いので下手をすると手入れをしていて折れることがあるので要注意です。
落とし込み釣り用の竿はほとんどが、振り出し式で、これまた穂先が極細ですので、浴室でスポンジでゴシゴシと洗うわけにはいきません。
40年近くヘチ釣りや落とし込み釣りをしている経験から、簡便な竿の手入れの仕方を解説したいと思います。
ヘチ竿や落とし込み竿のリールシートが付いている太い部分は水洗いOK!

ヘチ竿や落とし込み用の竿のリールシートが付いている太い部分は、浴室で水洗いかぬるま湯で洗って構いません。(熱いお湯を使うのはやめましょう!)
私はベランダで水洗いして、古いタオルで拭き上げます。
リールシート周りは、釣れた魚を握った手で持つことも多いため、魚のウロコが張り付いていることが良くあります。
特に、メバルや小型のシーバスのウロコが付きやすいようです。
リールシート周りは、丹念に古い歯ブラシなどを使って洗うことをおすすめします。
振り出し式のロッドは中は中通しのワイヤーできれいにしよう!

ヘチ竿にせよ落とし込み用の竿にせよ、中が空洞になった部分は、中通し用のワイヤーに濡れティッシュを巻いて、中をきれいにすることをおすすめします。

竿に付いたほこりや泥などが竿を縮めるときに中に付着することが多いからです。
一番の大敵は、砂です。
砂が竿に付着したまま、竿を縮めたり伸ばしたりすると、竿にキズが付いて、破損の原因となります。
穂先はもちろん、2番目や3番目の部分は濡れティッシュで用心深く拭き上げましょう。
ガイドは爪楊枝で内側の付着物を採るイメージできれいにしましょう!

ヘチ竿も落とし込み釣り用の竿も、穂先に付いているガイドが小さいことが特徴です。
上の写真の穂先は2本継ぎの振り出し式のヘチ竿の穂先で、小さなSicガイドがたくさんついているのが特徴です。
落とし込み用の竿は、さらに小さなUガイドが付いておりこちらも爪楊枝できれいにします。
爪楊枝を使っての作業は、力を入れ過ぎず、一定方向に爪楊枝を回さないと、破損の原因となります。
ロッドクリーナーやリールシートにオイルは基本的に使わない!
ロッドクリーナーをスプレーすることを薦めている方もおられますし、リールシートにオイルをさすことを薦める方もおられますが、私はヘチ竿や落とし込み釣り用の竿には40年間どちらも使ったことがありません。
磯竿にロッドクリーナーにスプレーしたことはありますが、それで使いやすいと感じたことはありませんので、ロッドクリーナーは使わないようになりました。
また、リールにオイルをさすのも最小限にとどめていますし、リールシートにはオイルはさしません。
ラインにまでオイルがついて使いづらい経験をして以来、リールのオイルも最小限にとどめています。
納竿の際に竿の汚れた部分を濡れティッシュでざっときれいにするのが長持ちのコツ
私は釣り道具を特別大事にするような几帳面な性格ではありませんが、リールや竿は20代から今日に至るまで使っているものも多々あります。
竿に関しましては、メバルやセイゴなどがたくさん釣れた時は、リールシート付近がウロコだらけになっているので、濡れティッシュでざっと拭くようにしています。
濡れティッシュは100円ショップのモノでよいですが、円筒ケースのモノよりもこういうモノがお薦めです。

ブランドなど気にする必要はありませんし、円筒ケースに入っているものはクルマの中に入れておくと乾燥しやすく、いざ使う時に濡れていないことが多いので、おすすめしません。
また、夕方から2~3時間の釣りをすることが多いため、竿を片付けるときに、なるべく指や手のひらの感覚で違和感がないことを確認しながら竿を縮めています。
これぐらいのことを注意しておけば、基本的にヘチ竿や落とし込み釣り用の竿は長持ちいたします。
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